不条理。
青い瞳の来客編3
とあるホテルの昼間。
トルコ猫は屋根から降りる事が出来ずに困っている。
そうだ!人間に助けてもらおう!それしかない!
奴等は俺を捕獲器で捕え、大切な2つのゴ−ルデンボ−ルを奪い、おまけに左耳に傷を入れやがった!
俺が何をしたというのだ?
お陰で子猫が作れない体にされちまった…。
これでオスマン帝国から続く名門ブルーアイズ家
は俺の代で終了だ。
父上、母上、すまない…。
愚かな俺を許してくれ…。
だから、人間なんて絶対に頼りたくはないが仕方ない…。
俺たち野良猫は、泥水をすすってでも生きて行くしかねえんだよ!
トルコ猫は決意した。
トルコ猫は屋根の端から駐車場を見下ろした。
すると、中年男性が歩いてきた。
アォ−ン!アォ−ン!とトルコ猫は鳴いた。
だが、中年男性は素通りして自動ドアからホテルに入館した。
あいつは耳が悪いんだな、次だ!
今度は若い女性がホテルから出て来た。
アォ−ン!アォ−ン!と再びトルコ猫は鳴いた。
しかし、若い女性は無反応で去って行った。
畜生!まだだ!
トルコ猫はこれを100回繰り返したが一度も効果はなかった。
夕陽は沈み、世界は暗闇に包まれた。
な、なんでだよ!一生懸命に努力してるじゃないか!世の中不条理だな…。
俺様を無視しやがって!人間って奴はまったく薄情で残虐な生き物だ!
トルコ猫は激怒した。
こうなったら深夜に現れる、俺たち野良猫に友好的な、噂の男に賭けるしかないな…。
トルコ猫は真夜中になるのを静かに待つことにした。
続く???
3/20/2026, 5:22:03 AM