これで最後、そう言ってあなたは、私を抱いた。
それでも、私は拒めなかった。だって、あんな、
あんなにも悲しそうな顔で見つめられてしまった
一度心を許した相手には気持ちが緩んでしまう、
それは、あながち間違いではないことを自分自身
実体験してしまうとは、思いもしなかった。
けど、もう遅いんだよね、私たちは、もう、
堕ちる所へやって来ているのだから、
"諦めて二人だけの世界へ暮らして行かない?"
その言葉を言った後にあなたの言葉がやはり、
私の心を掻き乱すのは、間違いではなかったよね
'それで良いのなら最初から無かったことにしよう'
嘘であって欲しかったな。もう、冷たくなった、
手を繋ぎ直してももう、何も、感じられないのに
最後まで私を狂わせた正体の人物は此処で、
私の手で呆気なく事切れてしまった事に、
呆れと困惑と期待して損をした気持ちしか、
その場所には、残らなかった。
5/27/2025, 11:57:01 AM