「うっ」
私は布団の中でうめいた。
なんだか体が動かない…
仰向けのまま寝返りがうてない…
これはいわゆる金縛りというやつではないだろうか?
「うぅー」
うめきながらもなんとか上半身を持ち上げることが出来たので、やっとの思いで体を持ち上げる。
「…って、なんだぁ」
布団の上、私の股ぐらの位置にはクロちゃんが爆睡していた。
「クロちゃん、もうそこで寝られると動けないよ…」
にゃごー
安心しきったクロちゃんの安らかな瞳を眺めながら、私は代償に痛めた腰を擦るのだった。
3/14/2023, 10:49:31 AM