眞白あげは

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忘れられない、いつまでも。

静かに閉じたはずの
あの日の扉が、
ふとした風に
また軋んで開く。

触れた指先の温度も、
呼ばれた名前の響きも、
時の底に沈んだはずなのに
まだ胸の奥で灯っている。

忘れようとするほど
輪郭はやわらかく滲んで、
それでも消えずに
そっと寄り添ってくる。

思い出は、
捨てるものじゃなく
抱きしめて歩くものだと
ようやく知った。

もう戻らない日々でも、
もう届かない声でも、
それでも私は
忘れられない、いつまでも。

静かに、
優しく、
痛みのように、
祈りのように。


眞白あげは

5/9/2026, 10:13:14 PM