言の葉 音の羽

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いつか別れの日が来る。

人と出会ったとき、同時に別れのときも出来て、それは未来に存在する。だから、別れの日が来ることなんて自然なことだ。

今までは別れの日は新たなステップに進むためのものであり、仕方ないことだと思ってた。だから、それまで仲良かった子との別れはめちゃめちゃさみしかったけど、特別悲しいとは思わなかった。

新しいステージに進んだとき、人生を変えてくれるような人と出会った。私が心の底から尊敬してて、1番信頼している人。ある日をきっかけによく話すようになった。話すうちに、だんだんお互いをよく知るようになって、どんどん親しくなって…。最初は「こんなに仲良くなっちゃっていいのかなぁ」とか思ってたけど、2人で話す時間が1番楽しくて、幸せ。
そして、いつからか望むようになっていた。「この時間が永遠に続けばいいのに…」と。
それは叶わない夢だった。ずーっと前からわかっていたことだった。でも、思い出したくなかった。
私が尊敬する人がいる場所に来たのには2つ理由がある。
1つ目は尊敬する人のところへ行きたかったから。
2つ目は勉強のため。「今いる場所とは違う場所へ行って、世界を知りたい!」と思ったのがきっかけ。ニュースで世界の今を知って、そう思った。だから、今いる場所とは違うとこに行きたいって思ったんだ。あとは、自分の得意なことを伸ばしたいなあと思ったときに、世界のどこかで学ぶ方がもっと上手くなれるのかなって思ったから。とにかく、世界に行きたいって思ったから。
だから、別れるのは仕方がない。その思いは今も昔も変わらない。でも、悲しみの深さで言ったら桁違いだ。別れが近くなることを初めて実感したときは辛くて辛くて仕方がなかった。この思いをどこかへこぼしても、溢れて溢れて、いつまでも悲しみにくれていく思いが止まらなかった。

「また会いましょう」
この言葉を口にするなんて、絶対に嫌だ。でも、いつかはこの言葉を言うときが来る。もう言う覚悟は出来てる。でも、そのときに笑顔で言える自信がないのだ。笑顔で言えるかな?もしかしたら、もうボロボロになってるのかも。泣き顔でぐしゃぐしゃになってるのかな。たとえ泣いていても、笑顔で言って、旅立ちたい。

未来。
旅立ちの日。
いよいよ別れの時間だ。
「また会いましょう」
私は言った。
大きな涙をひと粒と、最高の笑顔をともに、私は言ってみた。
あなたはなんて返してくれますか?
あなたは私を笑顔で送り出してくれますか?

11/13/2023, 12:58:17 PM