ー追い風ー
穏やかな冬の青空。
瞼の奥に焼きつくような、柔らかで眩い日差しが降り注ぐ。
冬の風が私の背中を押して、枯れ葉が軽やかに舞い上がった。
サラサラと音を立てながら、枯れ葉は空中で踊り出す。
それはまるで、この世界から贈られた祝福のようで、不思議な心地よさが胸に広がる。
風で乱れた髪を指先で整えながら、少し先の未来を見据える。
不安も悩みも尽きないけれど、風のように軽やかに自由でいれたなら、私はきっとどこへでもいけるだろう。
背中をそっと押す風に包まれながら、心がふっと軽くなった。
背中の風に導かれるまま、また一歩、私の未来を踏みしめた。
1/8/2025, 2:11:17 AM