星に包まれて
「美味しかったね」
「うん。また来たいね」
キミと食事したあと外に出ると、辺りは薄暗くなっていた。
「どうしよう。タクシーを呼ぼうか」
来るときはバスを使って来た。けれど、バスはもう営業を終了している。
「うーん。あなたがイヤじゃなければ、駅まで歩かない?」
キミにそう提案され
「俺はいいけど、キミはいいの?駅まで15分くらい歩くことになるよ」
駅まで距離があるので聞いてみると
「大丈夫。さっきいっぱい食べちゃったから、ゆっくり歩きたい。それに、星がキレイだから、久しぶりに見たいな。って」
そう言って、夜空を見上げる。
「わかった。じゃあ駅まで歩こう」
俺はキミの手を取ると、夜空を彩る星に包まれて、駅までの道を歩き出したのだった。
12/31/2025, 5:28:53 AM