海のような、青色の小鳥
雲のような、白色の小鳥
太陽のような、オレンジ色の小鳥
草木のような、緑色の小鳥。
花々のような、赤色の、黄色の、ピンク色の...色鮮やかな小鳥
今日もそんな小鳥たちは、自由に空へ羽ばたいて行く。
羽を鎖で繋がれた、真っ黒な僕は。
今日もそんな様子を眺めながら、あの自由な空へと思いを馳せる。
---二作目---
飛べないと分かっていても
抗わないと、何も変わらない。
出来損ないの俺は、それ相応の努力をしないと、周りの人達のように大空へと羽ばたくことは許されない。
そう思っていた。
...でも、やっと気付いた。
俺のような欠けた翼を持つやつが、空へと行けるわけが無いと。
抗うだけ無駄だと。
そう分かってからは、もう全てがどうでも良くなった。
自分の今までの努力は、必死に抗っていた時間は、全て無意味な事だったのだと思い知らされたから。
俺は、地を這うことしか出来ない、しない、哀れで滑稽な鳥に成り下がった。
もう全てを諦めていた。
なのに、なのに、諦めた...つもりだったのに。
お前がそうやって、こんな俺の手を握ってくれたから。
握って、掴んだまま、未来へと導いてくれようとしたから。
俺はまた、空に羽ばたきたいと思えたんだ。
#飛べない翼
115作目
(そろそろ恋愛的なお題来て欲しいな...(わがまま言うな))
11/11/2023, 11:29:34 AM