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作ることは嫌いじゃない。
でも、オリジナルは1つもない。
自分が作る世界は、いつだって誰かの模倣で。
ありきたりで、つまらなくて、どこにでもあるモノしか作れない。
それがプロになれない理由だと諦めて、挑戦することも、そこから学ぶこともしなかった。

ーーーでも、模倣は自分の唯一の武器で、自分の在り方で、作る証明だと知らされた。

作ることは好きだ。けれどそこに個性はない。
その個性のなさが、自分の作り出すものなのかもしれない。
個性がないと言うことは、個と言う我を、自分はいつだって消せると言うこと。
それを、強みだと思ってもいいのか解らないけれど。

”大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?”

目を閉じた先に浮かんだセカイは、やはりありきたりで味気ない、そんなセカイだった。



大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?

5/4/2023, 2:26:33 PM