冬野さざんか

Open App

 肩にかけたままの毛布を引きずってきて、絡まるように窓辺に座る。朝焼けから少し経った冬の口の朝の寒さが鼻先を冷やす。
 ああ、さむいさむい。
 毛布を体に巻きつけ直して、四角い日差しを享受する。
 太陽の下はまだ、ほんのちょっとはあたたかい、冬の足音響く朝のこと。

11/25/2024, 6:50:11 PM