白蓮

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「人生には二つの悲劇がある。
一つは願いが叶わぬこと、
もう一つはその願いが叶うこと。」

こういう言葉が、とある戯曲の中にあるそうです。
私は今日初めて知りましたが、
どうにも好きになりました。

願いが叶わないのは辛いことです。
どうしたって叶わないとわかってしまったら、
とても悲しいのです。
でも、叶うかもしれない願いに向けて
進んでいるその道中は、
生きている意味だとか未知への期待だとかで
希望を持てる日々でもあるのです。
そういう意味では、願いがまだ叶っていない段階には
それなりの幸せがあると言えるのでしょう。

こういう解釈が一般的なのかもしれませんが、
私はこの言葉が、
願いを叶えることのネガティブさを
肯定している部分が気に入っているのです。
悲願を達成したとして、
喉元過ぎれば熱さを忘れるように、
一瞬、後悔する瞬間があるのです。
頑張って行きたかった学校に合格したけど、
勉強が難しくて嫌になってしまう瞬間のような。
過去の自分や応援してくれた人に失礼な気がして、
そんなこと考えるものじゃないと、
思考に蓋をしてしまうのです。
この言葉は、そんな私を、
認めてくれる言葉のような気がしました。

願いを叶えるということは
幸せを掴むことであると同時に、
新たな困難へ挑戦する権利を
得ることなのだと思います。
大小を考えなければ、日々は願いの連続です。
叶った願い、叶っていない願い、
その両方に喜びつつ嘆きつつ、
心のままに生きていこうと、
そう思える言葉でした。

10/21/2024, 12:43:57 PM