→学生生活、
それを暗黒時間と私は呼んでいた
あの苦痛しかなかった時間
存在を消したくて
息を殺して、やり過ごそうとした
ここには誰もいないのだ
ここに私はいないのだ
早く過ぎ去れ、暗黒時間
授業よりも、休み時間が辛かった
昼休みは、地獄だった
笑い声は、いつでも私から遠い
思い返せるほどの記憶もない学生生活
重苦しい感情の坩堝
甘酸っぱい思い出など皆無
永遠に楽しい気持ちになどなれない
そんなことを思っていたあの頃
あれから何年も経って
私は学校から離れた存在になった
社会人というヤツだ
そして相変わらずグチグチ悩んでいる
しかし
一つ分かったことがある
生きてるうちに『永遠』なんてない、と
根暗な学生だった私でも大人になった
今でも息を詰めることもあるけれど
自分なりの対策を身につけた
時間は流れる
人がそこに留まることはない
誰もいない教室を願う人よ
時間はちゃんと過ぎて行くからね
テーマ; 誰もいない教室
9/6/2025, 4:52:14 PM