川原

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「終点」

最終電車で寝過ごして
見知らぬ駅のホームに降りた
見知らぬ改札 初めての街
気付けば荷物も何も持たず
幼な子になって 誰かを待っている

追い越して行く人達は皆
いつかどこかで見たような横顔

私は誰を待っている
そもそも何処へ行こうとしていたのか

不意に名前を呼ばれた気がして
それが誰の声ならと期待した瞬間に
すべてを悟った

最期まで手を握ってくれていたのが
貴方であればと




8/10/2024, 11:27:07 AM