KANNE

Open App

子どもたちが小学生のころ
夏休みの工作という
わたしにとっては恐怖でしかない
イベントがあった

はじまりは上のむすめが
1年生のとき

なにを作ったらよいかわからない
というので
本屋につれていったのだが

そこでみつけた
ビーズで作る動物の本をみて
むすめのなにかスイッチが
押されてしまったようだった

作り始めるも
当然一人ではできないので
わたしがつきっきりで
なんなら途中からわたしが作って
ほぼわたしの作品と化した

できた作品は素晴らしかった

味をしめたむすめは
毎年夏休みになると

フェルトのプチケーキ
クレイ粘土でデコる写真立て
羊毛フェルトの小さな動物たち
などなど

途中から小学生になった
2番目のむすめも参戦し
労力が2倍に

上のむすめが卒業して
ひとり分になったとほっとするも
途中からむすこも小学生に

しかもむすめたちは
同じものを作っていたが
むすこは段ボールや木工の
独自路線へ

労力も作戦会議も2倍になり
それは夏休みが終わるまで
続くのだった

この工作地獄は
14年続いた

終わりをむかえてよかった…


8/18/2025, 6:44:17 AM