わたゆめ

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霜降る朝

露と霜

空気中には含むことのできる水蒸気の限度がある。
これは気温が高いほど、多くの水を水蒸気として含むことができて、気温が低いと含むことのできる水蒸気は少ない。

朝は気温が低いから、含むことのできる水蒸気が少なくなり、限度を超えた分が水滴として現れる。
これが朝霧だったり、朝露だったりする。

子どもに露の正体を尋ねると、雨と言ったりするが、本当は水蒸気が凝結したものだ。
霜となると、さらに水蒸気が水滴を超えて結晶化したものだ。

小学5年生の「モチモチの木」というお話で、主人公が霜のおりた地面を裸足で走り抜いて足の裏が血だらけになったという描写があったように覚えている。
霜のおりたカチカチの針のような地面は痛かったに違いない。たしかそれは倒れたお爺さんに助けを呼ぶための勇気ある行動だった気がする。

11/29/2025, 6:35:49 AM