以前、隠された手紙、というお題があった。その行方……ってことは物語として繋がっているということか。隠された手紙は何処に行ったのだろうか。
あれは大切な手紙だ。無垢で純粋な手紙。唯一、僕の個性が秘められた手紙。しかし、机の引き出しにそれはない。隠したのは随分前になる。思い違いだろうか。クローゼットも探してみようかと思ったのだが、やはりこの中だった筈だ。盗まれた?まさか。あの手紙を必要とするのは僕以外にいない。勝手に手紙が逃げ出したというわけではあるまい。一人悩み、どうでも良いという結論に至った。もう、あれはどうでも良い。所詮厨二病男の紙くずである。……とその時、外からすすり泣く声が聞こえた。その瞬間、目の前に光が灯り、闇に消えた。
手紙は最悪の場所に行き着いた。
2/18/2025, 10:10:12 AM