「これはなかなか深淵なる問題だ」
「いきなり何の話?」
「今回のお題が森林ということについて考えてみた」
「あー、今回は作者目線なのね」
「鋭いね。君もメタ視点に慣れてきたようだね」
「メタメタな視点の話は良いから、何が深淵なの?」
「そう、日本は世界有数の森林国で、国土の約7割が森林である」
「まあ都市部にいるとわからないけどね」
「それもそうで、日本の国土の約7割が山であること、そしてそのほとんどが森林であることと関係している」
「昔習った気がするわね」
「そう。そして人は山野や森にはほとんど住まない」
「そうね」
「だから、このテーマを選んだのはどういった心理なんだろう?と作者が疑問に思ったわけだ」
「もしかして深淵というのは、森が深いなんて意味じゃないよね?」
「……」
「……」
「それはさておき、静かな森というと森のクマさんが想起される人もそれなりにいると思う」
「そうね。歌詞に森の中ってあるからね」
「つまり静かな森は……」
「また微妙にホラー風味に走ってる!」
「ほう?君は知っているようだね。元々の英語の歌詞を」
「あなたが教えてくれたんでしょ!」
「ところで」
「ところで?」
「ここは熊が出たことがあるらしいけど、スプレーと鈴は持っているかね?」
「!!!」
お題『静かなる森へ』
5/11/2025, 1:28:32 AM