NoName

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世界の終わりに君と一緒に過ごせたらなどれだけ嬉しいことだろう。
世界は今、滅びを迎えている。
未知の生命体による襲撃で、人類の大半の命が奪われてしまった。
奴らの操る兵器は我々の使用している武器より数世代先の技術である。
こちらが一発の弾丸を撃つ間に奴らは数十発撃ってきて、尚且つ自動追尾が付いている。
相対する時点で死が決まっているようなものだ。
だが俺は軍人として、市民を守る義務がある。
軍人となったことに悔いはない、悔いはないが最期に君と一緒にいられないことは申し訳なく思う。
この録音を聞いているということが、おそらく俺はもう生きてはいないだろう。
これを聞いている君へ伝えたい。
愛しの恋人、ジェニーに愛している、と

6/7/2024, 9:48:13 PM