いつも一緒にいるのが当たり前だった。
朝の挨拶、何気ない雑談、授業中にこっそり交わす視線、放課後の他愛ない時間。そんな日々が、もうすぐ終わる。
最後の授業日。
曲者揃いの教室で個々が尊重されている居心地の良さ、ふざけ合う声に、笑い合う顔も、いつもと変わらないはずなのに、胸の奥に何かがつっかえる。卒業なんて、まだ実感が湧かない。でも、カレンダーは確実にその日へと向かっている。
人生で初めて、学校が楽しいと思えた。行く意味を感じた。
クラクラするくらい笑えて、なんでも話せる友達ができた。
かけがえのない時間をくれたみんなが、もうとっくに私の日常になっている。
だから、大きな声では言わないし言えない。
でも本当は、涙が溢れるくらい寂しいよ。
2025/02/13 そっと伝えたい
2/13/2025, 1:05:29 PM