『青春二人ぼっち』
世界の終わりのような大きな夕日 紅く染まる明大前
パッとしないネルシャツで君に声をかける
所用を済ませたら帰ろうと思ってた だけどこんなときに少し不思議はやってくる 駅の雑踏からなぜか僕らは二人ぼっち 咳をしていたおじさんも 画家風の学生も もういないもういない 夕日はとっくに溶けてきて だるま食堂Aセットの生卵のようになっている 僕はネルシャツの袖を上げる 意味もなく 君は地面に円を描く これもまた意味もなく そうだ、少し不思議の正体は青春そのものだったのだ
3/21/2023, 2:00:04 PM