一年前
こんなふうになるとは思ってもいなかった。一年前は任務に忙殺され、時には大怪我をすることもあった。だが、『範道大也』に買われてからは気まぐれに届け屋の仕事に連れ出されたり、開発の助言をしてくれと意見を求められたりとよくわからないようなわかるような依頼ばかりだ。確かに範道大也にスパイは要らない。ならなぜ俺を買ったのかわからない。
「範道大也、他に仕事はないのか?」
「…資料整理とかか?」シャーシロに頼むようになってからわかりやすくて助かってるよ。
そもそも今まで資産管理はどうしていたのか、聞きたいことが山ほどあるが飲み込む。
「俺をなぜ買った」
「バクアゲだったから」いつもありがとな、シャーシロ。
うまくはぐらかされた気がするがそういう男だ。何も教えてくれやしない。まだ信頼されていない証だろう。…俺もなぜそこまでこだわるのだろうか。
※二次創作です。
5/8/2026, 11:02:56 AM