『解熱剤』
君のいないとき、いない場所で君を思った暁に
君の声を聞いたり、君の目に僕がうつったり
君と繋がった欲求の筋道が見えて
然し今ないものを望んだところでそれは白昼夢
釜に蓋をされ、その想いの出口は見つからんまま
熱を帯びていくのは僕の身体でした。
そんなあつくるしさや、熱の重さに疲弊して
この釜の蓋を開けられるのは君だけ
もし君の声をきけたら、
この思いも供養されるのだろうか。
もし四六時中、君と同じ空気が吸えたのなら。
僕のこの高ぶった気持ちは籠ることなく、
情熱という状態を忘れてしまうのだろうか。
そんな事も望んぢやいない事で、
帯びる熱を君と出会うことで沈められるような
そんな安心感と達成感が欲しいところ。
9/27/2025, 9:52:06 AM