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あの日もう雨はやんだのに私の目からは雨の雫がポツポツとたれていた。誰もが見て見ぬふりをした。誰かに助けてもらいたくてあがいた私が馬鹿だった。どんなに空が快晴に晴れていても私の目からこぼれ落ちる雫は止まらなかった。もう苦しかった。あんなに止まらなかった雨がやんだと思い顔を上げるとあの人の顔があった。「大丈夫」という声は優しくてまた私の目から雫がこぼれた。でもその雫はさっきとちがって暖かかった。

4/21/2024, 10:22:40 AM