地味な凡ミスなんだけれど、特に注意していたことをミスってしまい地味に凹んでいた。
「はあ……」
のんびり外に出ると、曇天が広がっていた。
物憂げな空が今の俺の気持ちとダブってより気が重い。
身体を絞めて来るような重さが、怠さを増して気分がより気落ちしてしまう。
「あれ、どうしたんですかー?」
気になる彼女が視界に入り、華やかな笑顔を俺に向けてくれて胸が高鳴る。
「あ……」
俺の顔を見た彼女はカバンから炭酸飲料を差し出した。
「さっき見つけたんです、クリームソーダ味!」
差し出された炭酸飲料を軽く受け取る。
重さを感じず変に力んでいた身体の力が抜けていく気がした。
「ありがとう」
安心したように微笑んでくれる彼女を見て空は変わらないのに、心が晴れていくのを感じた。
おわり
六五〇、物憂げな空
2/25/2026, 2:24:27 PM