ゆう

Open App



右手を見て不安になった。


左手を見て誇らしく思った。



それは左脳より右脳の方がこの世界の真実に近いからさ、

と、近未来ロボットアニメイションの銀髪の彼に似た彼は言った。

そうして彼の腕の中に宇宙(そら)に抱かれる夢を視たのだ。



私と言う初春の履いた初蜜のスカートの僅かな隙間。

二本の肉と肉の間からは私と言う幼少期の人格が流れ落ちた。

土が紅に滲んだ。








空に溶ける 完

5/21/2025, 9:54:41 AM