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 空気も凍てつくこの時期に見られる零れ落ちんばかりの満天の星空、この景色を見ていると思い出す出来事がある。
 あれは親の忠告を無視して流星をこっそり見に行こうと抜け出して遭難したときのこと、もしかしたら寒さが見せた幻かもしれない。そんな夜の出来事だ。
 
 物心がついた頃から僕は流星に焦がれていた。両親が仕事で立ち寄った街で流星群を見に連れて行ってくれて、すっかり虜になってしまったのだ。
 あれからまた見たいと願い続けてはや7年。一度も流星を見るとは叶わなかった。というのも流星群は神様が因果を整理する神聖な儀式が一番近くで見られる光景、戦争や大規模な災害があったりするとうっかりとんでもない因果を背負うことになって壮絶な人生を歩むことになるのだ。
 だから
「羅針盤ヨシ!!転移魔石ヨシ!!目隠しローブヨーシ!!」
 戦闘用の装備一式、それ以外の念に念に念を重ねたとっておきの道具を持ち出す。もちろん指差し確認も忘れない。



内容広がりすぎてショートどころじゃなくなっちゃった(´・ω・`)
いつか実力ついたら中編で書きたいなぁ。

4/12/2023, 4:24:37 PM