流れ着いたメッセージボトル

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いつか来る終わりを考える。
その時が来たらきっと自分はあっさりそれを受け入れるんだろうな、と他人事の様に考える。

「何故かって?始まりがあるなら間違いなく終わりもやってくるのだから。決まってしまったことに抗ったって仕方ないじゃないか。」

そう言うと“彼”は少し困ったようにそれはそうだけど、と笑った。

「寂しくはないのかい?」
「そりゃ…もちろん寂しいとは思うだろうけど。」
「でも受け入れるんだろう?」
「そうだね、それが覆される事は無いだろうから。」

キッパリと答えると“彼”はそのまましばらく何か言いたそうな顔をしていたが、結局何も言わないまま静かに頷いて口を開いた。


「…君と僕達は確かにここで生きていた。その事をどうか忘れないでくれよ。」



__そこでハッと目が覚めた。
夢の中の“彼”がどんな顔をしてそう言っていたのか、霞みがかって思い出せない。

ただいつかくる未来の終点に対して、今はまだ来ないで欲しいとそう願った。



#終点 今朝見た夢の話

8/11/2024, 5:48:41 AM