友よ、どうして
一体どうして、こんなことをしたんだ
彼に問いかけるが返事はない
酷いやけどを負っている彼を抱き起こす
私の心はただ焦るばかりで
疑問を投げかけることしかできなかった
辺り一面は火の海だ
自らが燃えようと意に介さず
彼が火を放ち続けた理由は明白だ
捕らわれた私を助けに来てくれたのだろう
だが、私が助かったとて
どうして君を失って、無事であったと言えようか
彼は体温を失っていく
待ってくれ、まだ眠るには早い
でも、あぁ、それでも逝ってしまうのなら
永遠の眠りにつく前に、どうか最期に聞いてくれ
君の友人であれたことは私の誇りだ
ずっと感謝しているよ
11/2/2024, 11:04:21 AM