水無月はじめ

Open App

『幸せに』

楽になる資格など
無いものだと思っていた

全てが自分の蒔いた種なのだと
腐り切った態度で
独り闇を見ている気がしていた

月明かりだけが照らす道で
生暖かな風が吹いた
風の行方に目をやると
蛍が一匹飛んでいた

ヘイケかゲンジかは分からない
心に一つの明かりが灯った
モノクロの闇の中で
何故か彩を感じた

ただ自分のために生きている
蛍が少し羨ましくなった

明日の朝日は怖く無い
それは確信へと変わっていく

キジバトの鳴き始める時刻まで
起きておく必要も無さそうだ

今日はぐっすり眠れそうだ

布団の中で見る夢は
きっと色とりどりだろう

3/31/2026, 10:39:10 AM