雲の切れ間から見える大空にいつもの異物が浮かんでいる。
城と台座のような球体を合わせたような異物で、かなり巨大な建造物の集まりだ。
それは雲の動きと同じように少しづつ動いている。風によって流されているといえばいいだろうか。天気によっては何日か近くに在る場合もあるし、早い動きで流れていくこともあるし、何日か見えない時もある。
どうやって浮いているのかは分からないし、アレがなんなのかも知らない。
望遠鏡で覗いていると人だろうか?動いているモノがたまに見える。もっと度の強い望遠鏡が必要だ。
それから、数年に一度程度ではあるが、球体部からいきなり謎の光を遠くに飛ばすのもやめてもらいたいものだ。眩しいんだアレ。
大空に浮かぶ異物は今日も変わらず空に浮かんでいる。
(大空)
天空の城ラピュタのオマージュ、王家崩壊前の話。
12/21/2024, 12:08:41 PM