「私、○○ちゃんって苦手。」
「俺、○○のことワンチャン狙ってんだよね。」
「わたし的には、あいつら潰し合ってくれたら
○○のライバル減って超ラッキーだわ〜」
人間の感情というのは、客観的な視点から見れば意外とわかりやすい。よく漫画とかで三角関係に途中まで気づかないキャラが出てくると思うが、あれは単純にそれに対して割く興味が無くて気づいてないだけだ。
「授業何分からー?」
「30」
「ありがとう」
好き嫌いって感情は、時に元あった関係を壊すきっかけにもなる。最近、この教室でも彼氏を寝盗られた女子が居たが寝盗った側の女子は○○君が好きだからその気持ちには嘘をつけないからしょうがないじゃないと言い訳三昧だった。ちなみに、寝盗り寝盗られ女子は元々親友関係にあったようで、親友なんて肩書きは当てにならないということを私はこの件で学習することができた。
「お前ら、席つけー今日は先週配ったプリント回収
するから各自授業終わりに出してから教室出るように。」
「○○ちゃん、プリント終わってる〜?終わってたら、
写さして?」
「ん、いいよー」
こうしてまた好き嫌いって感情が芽生えては消滅していくのだろうなと思いながら、私はただの名前を知っているクラスメイトに自分のプリントを手渡した。
好き嫌いは、本当に必要か。
お終い
6/13/2024, 8:07:21 AM