もうすぐ、聴取が始まる。我(わたし)の主君が謀反を起こしたからだ。我ほど、最悪な腹心はいないだろう。主君の無実を信じる事も、主君を庇い弁明することも、我は、何もしなかった。否、何も出来なかった。それは、悪手だと感じたからだ。だから、我はこう述べた。「我は、我ら腹心は…何も知らなかった。」例え、主君を侮辱されても反論せず、こう述べることしか……、その手法しか、我ら腹心が生き残る道は無かった。
3/18/2024, 10:31:17 AM