お気に入りのお菓子がある。
お気に入りのアニメがある。
お気に入りの漫画がある。
思い返してみると、私の身の回りのものはほとんどが「お気に入り」で固められている。
大好きなキャラクターの缶バッチを付けた筆箱に、好きな色に染まった水筒、毎日使うパソコンも使い古しのお気に入りで、膝には幼い頃から可愛がっているぬいぐるみを乗せている。
お気に入りに囲まれた生活は、大層居心地が良い。
私の好きで溢れた、絶対に私を傷つけない空間なのだ。
友人は古いものは捨ててしまいましょう、なんて言う人が多いけれど、古くても大切なものは大切で、好きなものは好きなのだ。
だから私の楽園に手出しきせるつもりは、微塵もない。
お気に入りに埋められた城で、じっくり籠城してやるのだ。
私が私の「お気に入り」を守るために。
2/17/2024, 12:54:44 PM