大丈夫。大丈夫だから。あの人は。きっと、きっと。あしたこそは…!
白い面に囲まれた無機質な部屋。ツーツーと規則出しい音だけが響く。無表情のはずなのに何処か無邪気に見えてしまう。…こっちの気も知らないで。どれだけ、心配してると思ってるの?どれだけ、貴方の為に時間を割いたと思っているの?ねぇ、なんとか言ってよ。今すぐ起きて、私の目を見て。
「…ばか」
「…起きてよ、起きてよ。私に微笑みかけてよ。ねえってば。ねぇ…ねぇったらぁ……!」
言葉が続かない。上手く言葉が出てこない。頭の中がぐしゃぐしゃだ。それでも話そうと試みるから、しょっぱくて悲しい味がする。
「………お願い。今日、今日…起きてくれないと…。」
「……もう、ここに居られないんだから…起きてよ…明日はもう無いの。早く…早く………。」
「……お姉ちゃん……。」
9/30/2024, 11:20:00 AM