明日世界が終わるなら、なんてよくあるけど。
本当にそうなったら私はどうするのだろう。
いや、答えなんて1つ。
「ラトと一緒に死ぬ!」
「おや、どうされましたか?
いきなりそんなことを言って。」
ラトは紅茶を注ぎながら言う。
「んーとね、今日友達に明日世界が終わるならどうする?って聞かれたの。それの答えをずっと考えててね。」
友達なんていないけど、ラトに心配されないように友達がいるってことにしてる。
「それで…私と一緒に死ぬ。って言ったのですね」
「そう!」
だって私の人生の全部はラトだもん。
私の全部をラトに注いできた。
出会った日から、ずっと。
私にはラトしかいないって思ってる。
「くふふ、それはそれは。とても嬉しいです。」
ラトはニコニコ微笑んでいる。
そんな彼を見て私も笑う。
「ずーっと一緒って約束したもんね。ラト。」
「ええ。約束しましたね。私は嘘をつきません。」
「ふふ、わかってる。嘘つかないもんね。」
ラト以外何もいらない。
ラトがいれば私は生きれる。
「ね、ラト。」
私は彼が大好きだ。
それも依存形で。
ラトもそうだ。私に依存してる。
「はい。あるじさま。」
私の耳に彼の吐息がかかる。
「すきっていって?」
「ふふ…すきですよ。あるじさま。」
彼の声と体温に包まれて。
私は死にたい。
「わたしもだいすき。ラト。」
一生、死ぬまで離さない。
5/6/2024, 10:26:11 AM