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「私とあなたじゃ住む世界が違う 第十四話」

志那は、空想の世界の景色を見渡しました。
「うわぁー!綺麗な場所!」
志那の見渡す光景は、近未来的な建物のジャングルが広がり、見た事も無い美しい花や緑が豊かな自然あふれる光景で、まるで天国に居るかの様な光景です。
「何ココ?理想郷?ゲームの世界みたい!」
「俺はいつも見慣れている光景なんだけどな」
「(あれ?タメ口になってる…?)」
志那は、アメジストの変化に気付きました。
「でも、スゴくない?この都会のジャングル、本当にSFの世界みたい!それでも、自然豊かって…本当に素晴らしい所!」
「何か、志那ちゃんの意見を聞いて、初めてこの世界に来た時を思い出したよ」
アメジストは、志那の様子を見て自分の過去を思い出していました。

「フッ…ナイトメア様が言ってた、志那とか言う小娘発見!」
大樹に登って偵察していたナイトメアの部下が飛び降りて、二人の前に現れました。
「えっ?!誰?この人も芸能人か配信者?」
「あたし、サンフラワー!ナイトメア様の命令で志那をやっつけに来たよ!」
肌の色はベージュで、目の色は濃い茶色、髪型は明るい茶髪の長めのボブで、両サイドのみつ編みを後ろに束ねていて、標準体型のひまわりの柄のワンピースを着ている、普通の女子のドジっ子のサンフラワーは、配信者がする様なアピールをしました。
「あの…私をやっつけるって…何で?」
「ナイトメア様の命令だから分かんなーい!」
志那とアメジストは目が点になっていました。
「とにかく、志那!あたしと勝負!」
サンフラワーは、赤ちゃんっぽいバブ味の声でまったりを何体も召喚しました。
「行っくよー!」
「ま、待って!戦うってどうすれば良いワケ?!」
志那が戸惑っているうちに、まったり達が襲いかかって来ました。
「倒すぞー!」
「武器持ってなさそうだし、簡単、簡単」
「余裕、余裕」
志那は、武器どころか戦い方すら知らない為に押され気味になっていました。
「志那は一般人だし、かーんたんに倒せちゃう!村人その一だよね?一般人が配信者に楯突こうなんて100万年早いゾ!サマーサンシャイン!」

「き、キャー!」
「トドメだー!行っくよー!」
サンフラワーは、激しい夏の太陽の日差しの様な熱光線で志那にトドメを刺そうとした時、アメジストは自分の武器のアクエリアスソードを使い、
「バイオニクス」
と、技の名前を唱えて、技を繰り出しました。紫の霧が発生して、サンフラワーやまったり達を猛毒にしました。
「ウギャァア!」
サンフラワーは、一撃で倒されてしまいました。
「コレは…キツイ…!」
「毒にも程がある…」
まったり達も動けなくなりました。
「た…戦えない…」
「今のうちに離れよう…」
志那は、サンフラワーの傍から離れました。
「ちくしょー!今日の所は見逃してあげる。覚えてなさーい!」
サンフラワーとまったり達は退散しました。

「アメジストさん、ありがとうございます!」
「俺にしてみれば、あんなの朝飯前なんだけど」
アメジストは余裕の表情でした。
「アメジストさん、凄く強いですね!」
「俺は、圧倒的に戦闘力のあるグループに所属していたからかな?ある程度の相手なら、誰でも倒せるよ」
アメジストは、少し照れていました。
「サンフラワーって人が言ってたんだけど、ナイトメアって誰だろ…?」
志那は、ナイトメアの存在が気になっていました。

9/12/2022, 10:29:20 AM