牧原 牧夫

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日差しがぎらぎらと世界を揺らしている
肌はじわじわと焼かれ頭皮からなにから全身からじぅとりとした脂汗が滲んでくる。
上からの太陽熱だけではなく地面からの熱で体は限界を迎えそうだった。
いつのまにか地表は人間が活動できる気温ではなくなってしまった。

今や人類は2つに分類されてしまった。
1つは地下施設にもぐった。かれらは太陽からの熱からは逃れたものの地球の熱にかこまれながら過ごしている。

もう1つは海へと還り水中での生活を行っている
彼らは光からも、熱からも逃れられたが移住費用がかかるため地下移住組が今の人口の7割程に対して水中移住組は人口の2割程だ。

のこりの1割は物好きをはじめとして地表の仕事を担うべく過酷な状況下で地表生活を続けている。
以前は移住費用を工面できずに地表生活を余儀なくされたものがいたがいつのまにかいなくなっていた。

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真夏の記憶

夏は汗疱で手が大荒れ

8/12/2025, 10:35:22 PM