季語で空が塞がる頃
北国は冬支度が終る頃かな?
今年も寒さに包まれて遠い春を待つ…
都心暮らしの俺は北国へ行った際に
「こんな雪が綺麗な土地で生活できたら…」
雪国の人の苦労も知らず軽率に言ったり…
春を迎えるまでは大変なのに…
俺は…
都市生活の季節感の無い日々に
物事に溢れ対応が忙しない分だけ
心褪せて行く様に…
時おりふと思えてくる
だから…
雪国の雪が舞い散る事に心ひかれるよ
雪国の静けさの中に自分を置いてけば
知らない自分が見えてくる
色褪せた日々に雪が恋しくなる
また軽率だけどさぁ…
色褪せていくほどに…
誰かの歌声が聴こえてくる…
「ふるさと恋しや花いちもんめ」
そう聴こえてくる…
雪に触れ温かな背中に感じた
あの頃を探して
共に耐え抜いた足跡を
雪天の空の下に口遊んだ歌に
温もりに包まれ春を待つ
11/28/2025, 4:16:52 PM