朝日が、昇る。
朝の光は、とても気持ち良い。私の隣には、小さな手紙が置いてあった。
其の手紙は、愛する人からのものだった。
『朝を一緒に迎えられなくて、ごめんなさいね。』と綴られていた。
私は、貴女の繊細な気遣いに惚れたのだ。いつも相手を思い遣る、そんなところに。
貴女は、魔性だ。一度惚れたら、手放せない…どんな人でも骨抜きにしてしまう。貴女には、私以外にも愛する人が他に幾人も居る。其れでも、誰も貴女を手放さない。
其れどころか、私はより貴女に執着している。
貴女は、私を愛しているが一番では無い。運命は、とても残酷だ。生涯で貴女ほど愛している人は、私は居ないのに。
布団から、仄かに貴女の…ラベンダーの香りが鼻を掠めた。
7/10/2023, 10:39:18 AM