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向かい合わせ

♪今宵星のカケラを探しに行こう
 舟はもう銀河に浮かんでる
 願い忘れたことがあったから
 もう一度 向かい合わせで
 恋しよう…♪

深夜ラジオから流れる歌を口ずさみながら
持ち帰った書類を慌てて片付けていた
これが終わったら明日の準備だ
朝食にお弁当の仕込み
いつも通り睡眠時間は3時間くらいか…
家族が寝静まったダイニングで暫し息をついた時、「星のかけらを探しに行こう」と語りかけられた、瞼を閉じたら寝落ちしたではなくて、そんな俗っぽい話じゃなくて(笑)
心を亡くす忙しさの中で、暫しのロマンチックナイト(笑)

はじめて恋した君を想った
別に、今が不服なんかじゃない
幸せだから 想い出した

あんなにときめいて
蒼いシリウスを見た日を
そのシリウスよりも、輝いていた
君と見た街の灯りを… 帰れない二人を残して
街の灯りが消えて行く蒼い時を。

♪はぐれそうになっても
 抱きしめて両手で
 この場所で待っている
 きっと、近すぎて遠すぎて
 少しずつ見えなくなった…

 話足りないことがあったから
 もう一度向かい合わせで
 恋しよう

 この宇宙を見上げていると
 遠い記憶がうずく
 想い出しそうになる…♪

ここまで、鼻歌歌って落涙した日
随分若かった(笑)

そんな若かった深夜の鼻歌が、さらに若い日を懐かしむんだ。

人生は面白いと、少し早いランチ・タイムぼんやりと空を見上げて想う。

共に生きる時間に
適う時間はない…

初恋は五番街に仕舞っておけ
向かうのは、夢の中の薄ぼんやりの都合の良いことしか言わない君じゃなく、目の前のはっきりとありのままを語れる腐れ縁(笑)


令和6年8月26日

                 心幸

 





8/26/2024, 3:06:07 AM