声が聞ければ幸せだと毎夜逃避してくる彼女を二人で見守ることにした逡巡の末に進んだ時間は幸福だったと思うのだが、わたしが恋を覚えることはなかった少し嫌いになったほうがいいと諭しても、必ず忘れると約束しても、わたしが良いと離れていかず、わたしの隣で恋する男を彼女が選ぶことはしない懸命に孤悲する姿は滑稽だから愛おしい残酷なことだ『恋物語』
5/19/2024, 6:39:12 AM