まだ見ぬ景色
旅先ではいろんな出会いがある
人だけではなく料理や景色
私が1番 楽しみにしているのは景色
まだ見ぬ景色に出会うために今日も一人旅に出る
そっと
そっとドアを開け、外に出る
外はまた暗い
「はぁ、さっむ…」
身震いする程の寒さに肩をすぼめる
できるだけ音を出さない様に鍵を閉めてポケットに手を入れて歩く
街灯が等間隔に立っており、それぞれが地面を照らしている
真っ黒な空に点々と輝く星と存在を主張するように輝く満月を見上げながら、そこを歩く
はぁ、と息を吐くと息が白く見える
ポケットに入れた手がブブッと振動した
振動したスマホをポケットから取り出すとロック画面にLINEの通知が表示されていた
通知をタップすると個人のトークルームに移動し、1番下に『今から帰るよ』と表示されている
それに「駅で待ってる」と返事を返し、スマホをポケットに入れる
夜中の散歩が愛しい彼女を迎えに行く事に変わった
1/15/2025, 1:07:09 PM