陽炎に包まれて、お前は立っていた。
お前は涼しそうな顔をしている。
けれど、その首筋を流れる汗が、暑さを物語っていた。
お前の汗が、白い肌が、光を反射する。
白飛びと言ってもいいほどに、光る。
その眩しさは、もはや現実のものではなかった。
頭がふわふわする。
視界はぼやけていくのに、目の前の光から目が離せない。
思考が働かないにも関わらず、あの光に向かってただ足だけが動いた。
その光を掴めないまま、やがて、綺麗な記憶を残して、視界が闇に覆われた。
【真昼の夢】
_____
診断結果:熱中症
暑さ対策はしっかりしましょう。
7/16/2025, 2:25:09 PM