子供のままで
■ 小説(ファンタジー、師弟、弟子視点)
師匠の体は依然、子どものまま。
もう一カ月になる。
副作用だとしても長い。
扉を開ける。
師匠が椅子の上で、棚の上段へ手を伸ばす。
「取りますよ」
トレーを近くに置く。
そばに行って、後ろから手を伸ばす。
一冊、引き抜く。
「これですよね」
少し姿勢を低くする。
師匠が受け取る。表紙を見る。
眉が寄る。
「あれ、違いました?」
「……ふん」
師匠は椅子を降りて机へ戻る。
椅子を、もと位置に戻す。
トレーへ戻る。
まだ温かい。コーヒーを運ぶ。
カップを机に置く。師匠の手元に寄せる。
師匠が開いた本を横にずらす。
皿ごとカップを口元に寄せる。
視線がこららに向く。
「顔に出ているぞ」
トレーで顔を覆う。
肩が、震える。
「すみません……」
たぶん師匠の眉は、深くなっている。
もう少し、このままで。
(後書き)
ショタより、ショタ化した師匠が好きでした。
今日は気圧が高いー
5/13/2026, 9:12:14 AM