Saco

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冬になったら
「寒い~」私は、ブルブルと震える。
マフラー 耳当て 手袋 冬用ブーツと
防寒具で 身を固める。

「お前って 寒いの苦手だよな
名前 冬美(ふゆみ)なのに...」

「うるさ~い 名前は、関係ないでしょ!」

私は、手袋の拳を握って抗議した。
「自分だって 夏樹(なつき)って名前なのに暑いの 苦手じゃん」

「夏は、楽しいイベントが 盛り沢山だから まだ 乗り切れる!!
今年は、楽しかったなぁ~
海に山にプールに 夏祭りにも
行って 花火も見たし!!」

夏樹が隣で、夏のイベントを
指折り数え出した。

私は負けじと 対抗意識を 燃やしてしまい...

「冬だって 楽しい イベント沢山
あるもん!! クリスマスでしょ
お正月でしょ!
二月には、バレンタインデーもあるし
夏樹 女の子から毎年沢山 貰うでしょ!」


「全部 義理だけどな!」
私は、その言葉を 聞いて 人差し指を
横に振った。

「チッチッチ 分かってないなあ~
夏樹は、義理とか言って 本音は
本命で 渡したい女子なんて
いっぱいいるんだから!!
君は、自分がモテる事を自覚したほうが
いいよ!」

「そりゃあ~自覚してるけどよ」
「何それ 今の嫌み~」

「お前が 先に言ったんだろう!!」と
夏樹は、少しムッとする。

冬美は、それを見て 笑う

「なんか 冬 楽しみになってきたなあ~」

私は、大きく伸びをする。

「まずは、クリスマスだね!!」
「いや まずは テストだろう!!」
「え~夏樹 硬い真面目~」
「お前が 不真面目なんだろう」

夏樹は、ため息を吐く
その顔を見て私は くすくすと笑う。

冬になったら 家族と 友逹と
一緒に 楽しい事をしよう!!
もちろん その時は、夏樹も
一緒にね!!

11/17/2023, 1:32:50 PM