夜中にやっと仕事が終わった。終電に乗り、ほっと息を吐いた。窓の方に目を向けると奥は真っ暗で、電車の周りはとても明るかった。電車の周りに積もった雪が照らされている。LINEを開き、母に写真を送った。それから続けて、メッセージで「電車の窓から見えた景色。」と送った。それからスマホの電源を落とし、鞄に入れた。そして、窓に頭をつけながら外を眺めていた。窓の冷たさが心地よかった。「終点、終点」という声でハッとした。どうやらもう着いたようだ。自分の体温で温くなっている窓から張り付いた頬を外し、荷物を持って電車を降りた。外は電車よりも寒かった。
9/25/2024, 12:00:47 PM