とある恋人たちの日常。

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 毎年毎年、恋人にあげているバレンタインのチョコ。
 普通のチョコにしたり、ホットチョコにしたり、結構工夫を凝らしてた。
 
 でも、そろそろネタ切れになりそう〜と頭を抱えている。
 
 うーん、どうしよー。
 
 ……色々考えても何も浮かばない。
 自然と天井を見つめる。
 瞳を閉じて彼のことを考えた。
 
 初めて会った時も、優しくしてくれて、いつの間にか目が離せなくなった人だということ。
 
 まだ恋人になる前に、おすそ分けでプレゼントした手作りチョコアイス。
 
 その瞬間、目がパチッと開いた。
 
 チョコアイス。
 そうだ、チョコアイスだ!
 
 あの時あげたチョコアイスは会社の社長にお世話になったから、そのお礼で作ったものだ。
 
 彼のために作ってない。
 
 私はその瞬間に冷蔵庫の扉を開いた。
 牛乳もある、チョコレートは当然買ってある。
 お菓子を使うかもしれないと思って用意した生クリームもある。
 
 これだ!!
 
 彼のためだけに気持ちを込めてチョコアイスを作ろう。
 
 あの時とは違うチョコアイスをね。
 
 そんなことを考えながら、私は材料を取り出して作業を開始した。
 
 あの時のチョコアイス。
 覚えていてくれているかな?
 
 分からないけれど、喜んでくれたら嬉しいな。
 
 
 
おわり
 
 
 
六三九、バレンタイン
 
 
 

2/14/2026, 12:46:50 PM