貝殻を集めて瓶に詰めた。振ると聴こえる海の音。きみの足が砂浜を歩く音。目を閉じて、光に透けるきみの髪を思い出す。夏は過ぎ去った。白昼夢の季節が幻のように霞んでゆく。白い貝殻は入道雲の抜け殻だ。きみは夏みたいなひとだった。
9/5/2024, 12:54:33 PM