人生の半分が過ぎた。そう呟くと同時に、本棚の向こうの女子生徒と目が合ったので、ぐるりと首を後ろにやった。十七になったばかりのガキが何を言ってるのだろう。そんな自分を心の中で嗤った。半分だなんて誰が決めるんです?しまった、聞かれていた。渋々視線を彼女に向ける。彼女の顔は、今朝見たような気がした。先生?どうかされました?
5/4/2025, 11:53:42 AM