「ねぇ、昨日さ、夢の中で神様にあったんだけど」
「頭でも打った?」
私が話している途中なのに、貴方はそう割り込んできた。会話の途中に貴方が邪魔をするのは、多分これで初めてだった。
「違うよ。本当だもん」
「あぁ、ごめんごめん」
「それで、私にこういったの。あなたのそばにずっといるからねって」
「えぇ、守護霊……てきな?」
「そんな感じかも。とっても、神々しくて、綺麗だったなぁ」
「へぇ。私のところにも、舞い降りてこないかなぁ」
多分、それはないよ、と言いかけて、私は口を噤んだ。
その神様は、貴方だから。
でも、きっと貴方にとっての神様が、私なら。
今日の夜、あなたの夢に神様が舞い降りてきてこう言った。
『あなたのそばにずっといるからね』
7/27/2024, 10:32:03 AM